OUTSIDE THE STORY / はじまり
毎日の夜のおかずに、少し飽きてしまった方へ
ただ探すだけでは満たされない夜から、自分の好みを知り、成人の架空キャラクターと世界を少しずつ育てるG-Lifeへ。この連載で記録することと、その境界を最初に説明します。
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※この記事は、VEILの物語世界の外側にある、非露骨な現実の制作記録です。
夜にスマホを開く。何かを探す。少し見て、閉じる。次の日も、また似たようなものを探す。
今は画像も動画も、探そうと思えばいくらでもあります。昔よりずっと便利です。便利すぎるくらいかもしれません。
ただ、選べるものが多いことと、自分にぴったりのものが見つかることは、少し違います。
顔が好みでも、雰囲気が違う。画風は好きなのに、服装が違う。もう少しこうだったらいいのに、と感じることがある。探しているうちに時間だけが過ぎて、「また同じようなものを見て終わったな」となる夜もあります。
この連載では、成人が行う自慰行為そのものと、その前後にある時間をまとめて、G-Life(ジーライフ)と呼びます。何を探すか。何に惹かれるか。見つからなかったときにどうするか。画像をつくったり、設定を書き足したり、あとから見返して「これは違うな」と整理したりする時間まで含めた、ここだけの呼び名です。
少し大げさな名前です。もともとは、かなり下世話な話でもあります。
でも、毎回ただ「夜のおかず」とだけ呼んでいると、そこで話が終わってしまいます。自分は何が好きなのか。どういう人物なら、もう少し長く見ていたくなるのか。そこまで考え始めると、少しだけ創作の話になってきます。名前だけは、少し文化的です。
この制作記録で扱うのは、自分の好みに合った成人の架空キャラクターを、少しずつ育てていくことです。好きな画風や顔、髪型、服装から始めてもいい。そこに性格や日常、部屋、仕事、友人、ちょっとした癖を足していく。画像をつくる。小説を書く。設定を直す。必要なら、その人物の居場所になるサイトまでつくる。
最初からそこまでやる必要はありません。最初の目標は、好きな一枚をつくることだけでも十分です。ただ、一枚ができると、その人物に別の服を着せたくなる。その人がどんな場所にいるのか、考えたくなる。画像を見ているうちに、「この子は、こういう表情をするのかもしれない」と感じることがある。そういうところから、キャラクターは少しずつ育っていきます。
不思議なのは、自分でつくっているのに、全部を自分で知っているわけではないことです。
AIで画像や文章をつくっていると、最初には考えていなかった表情や組み合わせが出てきます。思いがけず似合った服。予定していなかった視線。書くつもりのなかった一文。もちろん、AIが出したものを採用するかどうかは、自分で決めます。それでも、ときどきは、その偶然がご褒美のように感じられます。その偶然を拾っていくと、最初は設定表の中にいた人物が、こちらの予想より少しだけ広がっていきます。
この連載では、きれいに成功した話だけを書きません。顔が安定しなかったこと。好きなポーズにならなかったこと。画像はよくても、その人物らしく見えなかったこと。条件を変えたら、別のところまで変わってしまったこと。ファイルや記録が増えすぎて、何を採用したのか分からなくなったこと。そんな失敗も、できるだけ隠さず扱います。
失敗は、だいたい面倒です。うまくいかなかった理由を一度言葉にしておくと、次に何を変えるかを考える材料になります。その記録が誰かの役に立つなら、それもうれしいことです。
ここでつくるのは、成人の架空キャラクターだけです。実在する人を似せてつくる方法や、誰かの写真を材料にする話は扱いません。自分の想像から人物と世界をつくり、それを自分で選び、整えていく。そのための試行錯誤を、この連載では記録していきます。
G-Lifeを、ずいぶん立派な営みのように扱う回もあるかもしれません。実際には夜に一人で「この前髪は違うな」と何十枚も見比べているだけの日もあります。それを文化的な営みと呼ぶのは、少しふざけています。
それでも、見るものを探すだけだった時間が、自分の好みを知り、自分だけの人物と世界を育てる時間へ変わるなら、それで十分だと思います。
あなたのG-Lifeが、少しでも創造的で、豊かで、できれば文化的な営みになりますように。